なぜ今、クリニックの受付・会計を
無人化するのか。
激変する医療経営の環境と、私たちがこのシステムを開発した理由。
医業経営のパラダイムシフト
診療報酬が上がらない中で、最低賃金の上昇と社会保険料の負担増により、人件費は継続的に高騰しています。スタッフ1人を雇い続けるコストは、年々クリニックの利益を圧迫しています。
さらに深刻なのは、若年層の人口減少による採用難です。受付スタッフの募集を出しても人が集まらず、せっかく採用しても激務や対人トラブル(会計待ちのクレーム、金銭授受のミス)で離職してしまう「負のループ」に陥るクリニックが後を絶ちません。
これからの医業経営において、人がやらなくてもよい業務を自動化する「省力化」は、もはや選択肢ではなく、持続的に診療を続けるための前提条件になりつつあります。
医療DXの流れが、受付の無人化を現実にした
一方で、医療機関を取り巻く環境には追い風もあります。マイナ保険証の普及とオンライン資格確認の原則義務化、そして電子処方箋の普及に向けた取り組み。患者さまが「カードを置くだけ」で資格確認ができる仕組みが、すでに全国のクリニックに整いました。
PayCAS Check IN/OUTは、この資格確認の仕組みにそのまま乗る形で、受付と、その後の会計・決済までを一本の流れにつなぎます。マイナ保険証をお持ちの患者さまについては、来院から帰宅までスタッフを介さずに完了できる。特別な端末を増やすのではなく、すでにある端末を起点にすることが、このシステムの出発点です。
「必要十分」を届ける共同開発
システムのベースには、長年にわたり医療機関向けのサービスを提供し、現場が本当に求める「必要十分な機能」を熟知してきたWevery!(株式会社日本経営)のノウハウが詰まっています。過剰な機能で高額になるシステムではなく、受付周りで本当に負担になっている業務だけを確実に自動化する。その最適解を追求しました。
そして、心臓部であるキャッシュレス決済と機器・システムの提供は、ソフトバンクグループのSB C&S株式会社が担います。クレジットカード・QRコード決済にコンパクトな端末1台で対応する「PayCAS」の基盤と、大手ならではのセキュリティ・サポート体制により、クリニックが安心して導入できる仕組みを構築しました。マイナ保険証によるオンライン資格確認と連携した受付・精算管理システムとして、特許(特許第7840468号)も取得しています。
将来なくなる業務は、人で対応する
私たちは「チェックインするだけで完璧な仕組み」をうたいません。マイナ保険証をお持ちでない患者さまの受付、現金でのお支払い、問診票のお渡し。こうした業務は、電子処方箋や医療証のマイナ連携が進めば将来的になくなっていくものです。
だからこそ、いま無理にシステムで抱え込まず、人で対応する部分は人で、いまなくせる部分から確実に自動化する。この方針が、必要十分な機能をリーズナブルな価格で提供できる理由であり、現場で無理なく運用できる理由でもあります。アルファ版で実際にご利用いただいたクリニックの声を取り入れながら、ベータ版、そして製品版へと進化を続けていきます。

河村 伸哉
登録者数3万人を超える医療機関向けYouTube「Wevery!チャンネル」を運営。600本以上の動画制作と全国の医療機関への取材を通じて、医院の業務効率化や「うまく回っている良いクリニック」の動線設計を熟知。その知見を本システムの設計・動線構築に落とし込み、患者さまが迷わず使えるUI/UXと、スタッフの心理的負担を最小化する運用フローを監修しています。